吉良の仁吉 侠客になったいきさつ
仁吉は寺津(現在の愛知県西尾市寺津)の親分、間之助と出会ったことが、彼の侠客人生を歩むきっかけとなりました。
【寺津の間之助との出会い】
仁吉が18歳の時、初土俵を踏んだ奉納相撲の帰り道で、負かした相手グループの十数人に仕返しに合い、そこで助けてもらったのが寺津の間之助でした。
寺津の間之助は、奉納相撲の土俵に立った仁吉の男っぷりに惚れ込み、気が向いたら尋ねてこいとその場で約束しました。
【仁吉、人を殺める】
寺津の間之助との出会いから約1年後、仁吉が知り合いに誘われ賭場へ出かけた際、素人の旦那がやくざにいためつけられているのを目の当たりにしました。
仁吉はその場を見ていられず口を挟んだら、やくざ衆が襲いかかってきました。始めはかわして逃げるつもりでいましたが、後から槍を持った浪人が現れ無我夢中でかわしていたところ、どうにも我慢できなくなり相手の持っていた槍で浪人を殺してしまいました。
【仁吉、清水への旅立ち】
仁吉は賭場からその足で寺津の間之助のところへ向かい、堵場での出来事を間之助に話し、子分にしてほしいと懇願しました。
寺津の間之助は、仁吉の度胸と人柄から将来立派な侠客になると思い、兄弟分の清水次郎長の下で修行することを勧め、翌朝、仁吉は清水へ旅立って行きました。